「AI:ソムニウムファイル」#19
AI:ソムニウムファイル
ここからはいよいよ話の核心に迫り、物語は佳境となってくる。
冷凍倉庫で見つかった遺体は、イリスのものではなかった。
髪色や見た目がそっくりなところから見ても、イリスの血縁者であることは間違いないな。
出産直後に殺害されてしまうとは、さぞかし無念だっただろう。
その後、彼女と同級生であった瞳にPsyncし、当時の真相を探ることに。
今頃になってソムニウムの時間設定の謎が明かされる。制限時間を超えると人格がそっくり入れ替わってしまうらしい。実に悪用されそうな設定だな!
交際と言うか、世島が愛人としてイリスの母親を囲っていたというのが実際のところだったようだ。
当時10代だった彼女のことが発覚すれば大スキャンダルになるため、世島は隠したがっていた。世島本人には彼女を殺すつもりはなかったようだが、その息子は違った。
12歳だった世島の息子、犀人が彼女を殺害し世島はその隠蔽に追われることに。
隠蔽のために子供まで消されかねないため、瞳は赤ん坊だったイリスを守ることを決意した。というのが真相のようだ。
成長したイリスの脳に悪性腫瘍が見つかり、その治療には莫大な費用がかかる。そこで瞳は、国会議員の世島を強請ることにした。
気持ちは分からないでもないが、このゲームに出てくる人たちは何かしら黒かグレーな部分を持っているな。後ろ暗い部分がまったくないという人物は、ほとんどいない印象だ。
そもそも親友だった女性の死体をいつまでも冷凍保存しておくというのも、なんだかなあという気がしないでもない。
しかも裸の状態で。さらに世島を強請るのに利用までしている。
罪悪感はないのだろうか。特に言及はされなかったが。
イリスを助けるため、再び廃工場へ向かう。